動画生成AIサービス・モデル

Kling 4.0とは?料金・使い方・AI Avatarの実例【2026年】

AI Beat編集部

Kling 4.0とは?料金・使い方・AI Avatarの実例【2026年】
目次
  1. Kling 4.0とは
  2. Kling 4.0でできること
  3. 向いている用途と向いていない用途
  4. キーフレームの使い方
  5. Kling 3.0からの変化
  6. Kling 4.0の料金
  7. 費用の見積もり方
  8. 使い方とAPIの状況
  9. 商用利用と利用条件の注意点
  10. 入力する素材の扱い
  11. 当社の実例:AI Avatarで話す映像を作る
  12. 話す映像の費用の計算例
  13. 公開までの手順
  14. Seedanceなど他の動画生成AIとの比較
  15. 選ぶときの確認項目
  16. AI Beat 編集部の見解
  17. よくある質問
  18. Q. Kling 4.0は日本から使えますか?
  19. Q. 有料プランなら商用利用できますか?
  20. Q. APIは使えますか?
  21. Q. AI Avatarの費用はどのくらいですか?
  22. Q. Kling 4.0とKling 4.0 Flashは何が違いますか?
  23. Q. 生成に失敗したら費用はかかりますか?
  24. Q. 無料で試せますか?
  25. Q. 本人の写真で話す映像を作ってもよいですか?
  26. まとめ
  27. 関連記事

Kling 4.0は、快手(Kuaishou)が2026年10月に全面公開した動画生成AIです。3〜30秒の動画を作れて、最大10個のキーフレームで動きを指定できます。本記事では、できること、料金、APIの状況、商用利用の注意点を公式情報で整理します。あわせて、当社(AI Beatの運営元、AI Native)が人物の話す映像をKlingで作った実例を、費用と失敗も含めて紹介します。当社が使ったのはAI Avatar v2で、Kling 4.0そのものの利用記録ではありません。

Kling 4.0とは

Kling 4.0とはを表す図解

Klingは中国の動画プラットフォーム企業、快手が開発する動画生成AIです。Kling 3.0の発表は2026年2月5日で、1回3〜15秒の動画に対応しました。

その後、9月28日にKling 4.0 Flashが限定で公開され、10月15日に4.0が全面公開されました。快手の投資家向けの発表は10月16日付です。

なお、当サイトのKlingの概要記事は初期の内容です。最新の版を調べる場合は本記事を参照してください。

Kling 4.0でできること

Kling 4.0でできることを表す図解

公式の比較ページで確認できる主な機能は次のとおりです。

項目 Kling 4.0
動画の長さ 3〜30秒
キーフレーム 最大10個
参照素材 合計15件まで(種類別の上限は画像10、動画5、被写体7)
解像度 720p、1080p、4K(1080pと4KはHDRに対応)
画面比率 21:9にも対応
音声 2チャンネルのステレオ
プロンプト 8,000トークンまで

大きな特徴はキーフレームです。場面の途中の見せたい状態を指定できるため、絵コンテに沿った映像を作りやすくなります。公式サイトはMCPとCLIへの対応も案内しており、AIエージェントから呼び出す使い方も視野に入ります。

2分の延長は、本記事の執筆時点では「近日」の扱いです。発注の前に、機能が使える状態かどうかを確認してください。

動画生成AI全体の中での位置づけは動画生成AIのランキングで比較しています。

向いている用途と向いていない用途

Kling 4.0が活きるのは、見せたい場面の順番が決まっている動画です。たとえば、商品の紹介動画で「箱を開ける、中身を見せる、使う場面に移る」という流れを指定したい場合です。キーフレームで途中の状態を指定できるため、絵コンテに沿わせやすくなります。21:9に対応しているので、映画のような横長の映像にも使えます。

一方で、文字や数字を正確に見せたい場面には向きません。当社の試作でも、頼んでいない文字が映り込みました。社名や価格など正確さが必要な文字は、生成した映像の中に入れず、編集ソフトであとから重ねるほうが確実です。人物の細かい手の動きや、長い会話の場面も、作り直しを見込んでおく必要があります。

キーフレームの使い方

キーフレームは、多く置けばよいわけではありません。編集部では次の順で増やす方法をすすめています。

  1. 最初と最後の場面だけを指定して生成する
  2. 途中で崩れる場面を見つける
  3. 崩れる場面の直前に1つキーフレームを足す
  4. 足したあとの結果を見て、必要な箇所だけ追加する

最初から10個を埋めると、どの指定が結果に影響したのか分からなくなります。少しずつ足せば、原因を切り分けやすく、作り直しの回数も減らせます。

Kling 3.0からの変化

Kling 3.0と4.0を、公開情報で比べると次のようになります。

項目 Kling 3.0 Kling 4.0
発表 2026年2月 2026年10月
1回の長さ 3〜15秒 3〜30秒

最大の変化は長さです。1回で作れる長さが2倍になると、場面のつなぎ目を減らせます。短いカットを何本もつないでいた動画でも、1回の生成で場面の流れを作れる可能性があります。

Kling 4.0 Flashは20秒、720pまでの軽い版として9月に限定公開されました。公式の案内で対象は限られているため、自分のプランで使えるかを画面で確認してください。従来のStandardとProのようなモードが4.0にもあるかは、本記事の執筆時点で確認できていません。

Kling 4.0の料金

Kling 4.0の料金を表す図解

公式のクレジット規定で確かな数字は次のとおりです。

  • 1ドルは66クレジット
  • 購入したクレジットの有効期限は2年
  • 生成に失敗した場合はクレジットを返却

月額プランは、調べた時期や表示によって数字が異なります。ギズモードの提供記事はStandardが月10ドルで660クレジット、Proが月37ドルで3,000クレジットと紹介しています。公式の料金画面はログイン後の表示が基準になるため、この数字は目安として扱ってください。

Kling 4.0の1本あたりの消費クレジットは、公式の数字を確認できていません。少額で数本作り、実際の消費を測ってから月額プランを決める方法をすすめます。

費用の見積もり方

クレジット制のサービスは、月額の金額だけを見ても、作れる本数が分かりません。次の順で見積もると実態に近づきます。

  1. 作りたい動画の秒数と解像度を決める
  2. その条件で1本作り、実際に減ったクレジットを記録する
  3. 作り直しの回数をかける(当社の実例では、問題の区間の作り直しが発生しました)
  4. 月に必要なクレジットを計算し、プランを選ぶ

たとえば1本の消費が135クレジットなら、1ドル66クレジットで換算して約2ドルです。これを3回作り直せば、合計4回で約8ドルになります。なお、135クレジットは提供記事が示す目安で、公式の数字ではありません。自分の条件で測り直してください。

使い方とAPIの状況

使い方とAPIの状況を表す図解

画面で使う場合の基本の流れは次のとおりです。

  1. 短い秒数と低い解像度で、構図と動きを確かめる
  2. 崩れる場面にキーフレームを足す
  3. 参照素材を入れて、人物や商品の見た目を揃える
  4. 問題のない案だけ、高い解像度で作り直す

APIの状況は情報が揺れています。10月16日の発表では近日開放とされていました。一方、開発者向けの料金ページの表示は、ページによって「提供中」と「準備中」に分かれています。fal.aiなどの外部サービス経由で使えるという情報もありますが、組み込む前にKlingの開発者向け料金ページで最新の状態を確認してください。

複数のモデルをまとめて試したい場合は、Pollo AIのようなサービスを使う方法もあります。

商用利用と利用条件の注意点

商用利用と利用条件の注意点を表す図解

業務で使う前に、Klingの利用規約の次の点を確認してください。

  • 権利: 生成物の権利はユーザーにあり、Klingは主張しないとされています(第4.4条)
  • 表示: 無断の場合は、生成物がKling AIで作られた旨の表示が必要です(第4.5条)
  • 商用利用: 書面の許可なく商用目的で使えないという記載があります(第4.6条)
  • 学習: 入出力がモデルの学習に使われることがあります。メールで撤回できます(第4.7条)

商用利用は注意が必要です。公式のよくある質問には、有料プランには商用権があるという説明があります。ところが、規約本体には有料プランの例外が書かれていません。有料プラン向けの規約を当社は確認できていないため、「有料なら商用可」とは言い切れません。広告や受託制作で使う場合は、有料プランの規約を確認し、必要なら快手に問い合わせてください。

YouTubeに出す場合は、YouTubeの生成AIガイドラインもあわせて確認してください。

入力する素材の扱い

規約では、入出力がモデルの学習に使われることがあるとされています。公開前の新商品の画像、顧客が映った写真、社外秘の資料が映り込んだ画像は、入力する前に確認が必要です。学習への利用はメールで撤回できるとされていますが、撤回の範囲と時期は自社で確かめてください。

利用を始める前に、次の点を社内で決めておくと運用が安定します。

  • 入力してよい素材と、入力してはいけない素材
  • 学習への利用を撤回するかどうか
  • 生成元の表示をどこに書くか
  • 公開前に確認する担当者

当社の実例:AI Avatarで話す映像を作る

当社の実例:AI Avatarで話す映像を作るを表す図解

当社では、KlingのAI Avatar v2をfal.ai経由で使い、人物の画像と音声から話す映像を作りました。通常の動画生成の評価ではありません。また、他社のツールと同じ条件で比べた結果でもありません。

用途 モデル 単価 実績
営業動画の冒頭の試作 AI Avatar v2 Pro 1秒0.115ドル 約93秒で約10.74ドル
自社の動画の人物パート AI Avatar v2 Standard 1秒0.0562ドル 47.2秒で約2.65ドル

実際に起きた問題と、対処は次のとおりです。

  • 意味のない文字が映り込んだ: 画面の下に字幕のような文字が出ました。「文字を出さない」という指示は効かず、該当の部分を切り取って除きました
  • 無音の間も口が動いた: 元の画像を口を閉じた表情に変えても直りませんでした。音声の0.4秒以上の無音を0.18秒に詰めて作り直すと、長い無音中に口が動く場面はなくなりました
  • 映像の一部にノイズが出た: 約58秒の映像で、髪の部分に2秒ほど黄色いノイズが出ました。問題の7.8秒だけ作り直して差し替え、費用は8秒ぶんの約0.45ドルで済みました

試作から分かったのは、音声の編集が映像の品質を左右することです。無音を詰めてから生成すれば、作り直しを減らせます。また、1本をまとめて作り直すより、問題の区間だけ差し替えるほうが費用を抑えられます。

人物の映像を出す場合、当社では本人の許可を取り、AIで作った映像であることを動画内で開示しています。架空の人物を使う場合も、見る人の誤解を招かないよう説明を添える必要があります。

話す映像の費用の計算例

当社の単価で60秒の話す映像を作る場合を計算すると、Standardは約3.4ドル、Proは約6.9ドルです。Proは約2倍の単価なので、まずStandardで試し、品質が足りない場合だけProに切り替える方法が合理的です。

長さ Standard Pro
30秒 約1.7ドル 約3.5ドル
60秒 約3.4ドル 約6.9ドル
180秒 約10.1ドル 約20.7ドル

ただし、これは1回で成功した場合の金額です。当社の例では、1回の生成で全編が使えるとは限らず、確認と部分の作り直しが必要でした。また、音声を作る費用や、人が確認する時間は別にかかります。

公開までの手順

当社の経験から、話す映像を作るときの手順は次のとおりです。

  1. 音声を先に完成させ、長い無音を詰める
  2. 本人の許可を文書で取る。架空の人物でも、実在の人物に似ていないか確認する
  3. 短い区間で試し、口の動きと文字の映り込みを確認する
  4. 全編を生成し、人が最初から最後まで見る
  5. 問題の区間だけ作り直して差し替える
  6. AIで作った映像であることを、動画の中や概要欄で開示する

話す映像は、人の顔が映るぶん、見る人が違和感に気づきやすい形式です。短い区間で問題を見つけてから全編を作ると、費用も時間も抑えられます。

Seedanceなど他の動画生成AIとの比較

Seedanceなど他の動画生成AIとの比較を表す図解

比較されることが多いのは、ByteDanceのSeedance 2.5です。

項目 Kling 4.0 Seedance 2.5
1回の長さ 3〜30秒 30秒まで
参照素材 計15件 画像30、動画10、音声10
強み キーフレームの制御 参照の多さ、音声の同時生成
注意点 商用条件の確認 窓口と規約の確認

絵コンテどおりに動きを指定したい場合はKling、参照素材で見た目を揃えたい場合はSeedanceが候補になります。当社はこの2つを同じ条件で比べていないため、品質の優劣は判断していません。自社の素材で、同じ指示を両方に試して比べてください。

OpenAIの動画モデルと比べる場合はSora 2の解説、編集の機能を重視するならRunwayも参考になります。

選ぶときの確認項目

どちらを使うか迷う場合は、機能の一覧を比べるより、自社の動画に当てはめて確認するほうが判断しやすくなります。

  • 動画の中で、見た目を揃えたい人物や商品があるか
  • 場面の途中の状態まで指定する必要があるか
  • 音声も同時に作りたいか、音声は別に用意するか
  • 社外に公開するか、社内の説明に使うか
  • 法務が確認できる規約が手に入るか

動画制作では、モデルの違いより、素材の準備と確認の工程が結果を左右します。当社の実例でも、品質を上げたのは音声の編集と差し替えの工程でした。

AI Beat 編集部の見解

AI Beat 編集部の見解を表す図解

Kling 4.0はキーフレームの指定で、偶然に頼らない動画制作へ近づいています。ただし、企業の導入で先に確認すべきなのは機能よりも規約です。特に商用利用は、よくある質問と規約本体の説明が揃っていません。

当社の実例では、生成AIの費用そのものは大きくありませんでした。時間がかかったのは、映像の確認と差し替えです。導入の検討では、生成の単価だけでなく、人が確認する時間まで含めて見積もることをすすめます。

よくある質問

よくある質問を表す図解

Q. Kling 4.0は日本から使えますか?

公式の提供国の一覧は確認できていません。規約の地域別の条項に日本はありませんが、日本語の媒体がWebでの利用を紹介しています。自分のアカウントで確かめてください。

Q. 有料プランなら商用利用できますか?

公式のよくある質問には商用権の説明がありますが、規約本体には有料プランの例外が書かれていません。有料プラン向けの規約を確認してください。

Q. APIは使えますか?

10月16日の発表では近日開放とされ、開発者向けページの表示は分かれています。組み込む前に最新の表示を確認してください。

Q. AI Avatarの費用はどのくらいですか?

当社がfal.ai経由で使った際の単価は、Standardが1秒0.0562ドル、Proが1秒0.115ドルでした。料金は変わることがあるため、最新の表示を確認してください。

Q. Kling 4.0とKling 4.0 Flashは何が違いますか?

Flashは20秒、720pまでの軽い版で、9月に限定で公開されました。4.0は3〜30秒で、4Kまで対応します。Flashを使える条件は画面で確認してください。

Q. 生成に失敗したら費用はかかりますか?

公式のクレジット規定では、失敗した場合はクレジットを返却するとされています。ただし、生成できたものの品質が足りない場合の作り直しは、通常どおり消費します。

Q. 無料で試せますか?

無料で使える範囲は、時期とプランによって変わります。公式の画面で確認してください。まずは少額のクレジットで、短い動画を作って試す方法をすすめます。

Q. 本人の写真で話す映像を作ってもよいですか?

本人の許可を取り、AIで作った映像であることを開示する運用をすすめます。他人の写真を無断で使うと、肖像権の問題になるおそれがあります。

まとめ

まとめを表す図解
  • Kling 4.0は3〜30秒の動画に対応し、最大10個のキーフレームで動きを指定できる
  • 公式で確かな料金の基準は1ドル66クレジットで、月額プランは画面で確認する
  • 商用利用は説明が揃っていないため、有料プランの規約を確認する
  • 話す映像は、音声の無音を詰め、問題の区間だけ差し替えると費用を抑えられる

関連記事

最終更新: 2026年11月