AI Beat(エーアイビート)編集部です。
顔交換AIツールを試してみたいけれど、精度や安全性がよくわからない、という方は多いのではないでしょうか。VidMageは静止画・動画の両方に対応し、複数の顔を同時に交換できる点で注目されています。編集部でも実際に操作を確認したので、その結果を含めてレポートします。
VidMage AIとは
VidMage AI(ビッドマジAI)とは、ブラウザ上で静止画と動画の顔交換ができるクラウドベースのAIサービスです。
アカウント登録なしで一部機能を試せることもあり、「とりあえず使ってみたい」という層にも入りやすい設計になっています。公式サイト(vidmage.ai)によれば、動画の複数顔交換、写真合成、リアルタイム映像処理という3軸を中核機能として位置付けています。
サービスの概要と背景
VidMageが公開されたのは2023年頃で、生成AI技術の急速な普及に乗じて顔交換ツール市場に参入しました。同種サービスとしてDeepSwapやRefaceなどが知られていますが、VidMageは「ブラウザで完結・アプリ不要(Web版)」と「Mac向けリアルタイム処理」の両方を提供している点でやや独自の立ち位置にいます。
2026年時点の状況
2026年4月現在、サービスは継続して提供されています。ただし、料金プランや機能仕様はアップデートにより変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
VidMageの主な機能
VidMageが提供する機能は大きく4つに分かれています。それぞれ用途が異なるため、目的に合わせて使い分けるのが実際的です。
写真の顔交換
JPEGまたはPNG画像を対象に、1枚の写真内の顔を別の顔に差し替えます。複数の顔が写っている場合、交換対象を個別に指定できます。精度は照明条件や顔の角度に左右されますが、正面を向いた明るい写真では違和感の少ない仕上がりが得られます。
動画の顔交換(単一・複数顔)
動画ファイルをアップロードし、フレームを通じて顔交換を適用します。単一の顔だけでなく、複数の人物が登場するシーンでも各人に別の顔を当てはめることが可能です。処理時間は動画の長さと解像度に依存し、1分程度の短い動画でも数分かかるケースがあります。
リアルタイム処理(Macアプリ)
Mac向けのデスクトップアプリをインストールすることで、Webカメラ映像にリアルタイムで顔交換を適用できます。ビデオ会議ツール(Zoom、Teams等)と組み合わせて使う用途を想定した機能です。ただし、リアルタイム処理はWebブラウザからは利用できず、Macアプリ版の導入が必要です。
その他の付加機能
顔交換以外にも、顔のメイクアップ加工や年齢変化のシミュレーションといった付加機能が一部プランで提供されています。ただし、これらは顔交換ほど完成度が安定しておらず、補助的な位置付けと考えるのが妥当です。
VidMageの使い方
Web版とMacアプリ版で操作の流れが異なります。
Web版(ブラウザ)での操作手順
- 公式サイトにアクセスし、対象となる機能(写真または動画)を選択
- 元となる画像・動画ファイルをドラッグ&ドロップでアップロード
- 顔画像(差し替え後の顔)を別途アップロードし、交換対象を指定
- 処理ボタンをクリックし、完了待ち(数秒〜数分)
- 処理結果をプレビューし、問題なければダウンロード
編集部で実際に試したところ、500KB以下の小さな画像なら20〜30秒程度で処理が完了しました。ただし動画の場合は予想より時間がかかることが多く、長めの動画では途中でエラーになるケースも確認しています。
Macアプリ版(リアルタイム処理)の操作手順
- 公式サイトからMac向けアプリをダウンロード・インストール
- アプリ内で顔画像をプリセットとして登録
- バーチャルカメラとして出力を設定(「VidMage Camera」を選択)
- Zoomなどのビデオ会議ツールでカメラソースとしてVidMage Cameraを指定
- リアルタイムで顔交換された映像が相手側に表示される
リアルタイム処理は、Macのスペックに大きく依存します。M1以降のApple Siliconモデルなら比較的スムーズに動作しますが、Intel世代のMacでは処理が追いつかずフレームレートが低下する場合があります。
無料枠と有料プランの内容
無料で試せる範囲
VidMageは無料枠でも基本的な顔交換を体験できます。ただし、出力画像にウォーターマーク(透かし)が入る、処理できる動画の長さが短い、1日あたりの処理回数に制限があるといった制約があります。「精度を確認したい」という目的では無料枠で十分判断できますが、実用目的では有料プランへの移行が現実的です。
有料プランの概要
有料プランは月額サブスクリプション形式が中心です。上位プランではウォーターマークの除去、長尺動画への対応、処理優先度の向上などが提供されます。
| プラン | 主な特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
| 無料 | ウォーターマークあり、短時間動画のみ | 無料 |
| Basic | ウォーターマーク除去、処理回数増加 | 月額数ドル〜 |
| Pro | 長尺動画対応、優先処理、API利用 | 月額10〜20ドル前後 |
※ 正確な料金は変更される場合があります。最新情報は公式の料金ページでご確認ください。
VidMageとDeepSwapの比較
顔交換ツールの中で日本語圏でも知名度が高いDeepSwapと比較します。
| 比較項目 | VidMage | DeepSwap |
|---|---|---|
| 動画対応 | あり | あり |
| 複数顔交換 | あり | あり |
| リアルタイム処理 | Macアプリで対応 | なし(処理のみ) |
| ウォーターマーク(無料版) | あり | あり |
| 無料枠 | あり(制限つき) | あり(制限つき) |
| 対応OS | Web(全OS)+ Macアプリ | Web(全OS) |
DeepSwapはより多くのクレジットが無料枠で提供されている印象がありますが、VidMageはMacユーザーがリアルタイム処理を求める場合に選択肢になります。どちらが優れているかは用途次第で、「ビデオ会議での顔変換」ならVidMage、「静止画・短動画の手軽な加工」ならDeepSwapが選ばれやすい状況です。
精度に影響する条件と注意点
仕上がりに影響する3つの要因
VidMageの精度は使用条件によって大きく変わります。仕上がりに影響する主な要因を整理しました。
- 顔の角度: 正面を向いた写真・動画では精度が高い。横向きや俯瞰アングルは不自然になりやすい
- 照明の均一性: 影が強い環境や逆光の素材では輪郭の処理が乱れやすい
- 解像度: 低解像度の素材では出力もぼやける。推奨は1080p以上
AIによる顔検出の限界
マスクをしている、サングラスをかけている、複数人が重なっている、などのシーンでは顔の検出精度が下がります。こうしたケースでは手動で対象を指定しても、意図した結果が得られないことがあります。
セキュリティと利用上の倫理的注意点
顔交換ツールを使う際に見落とされがちな点として、IPA(情報処理推進機構)がディープフェイク技術に関する注意喚起を行っているように、生成物の取り扱いには注意が必要です。
サービス利用規約の確認
VidMageの利用規約では、他人の顔画像を無断で使用することや、誤解を招く目的でのコンテンツ生成を禁止しています。実際にサービスを利用する前に、公式の利用規約を必ず確認してください。
アップロードデータの取り扱い
顔画像を外部サーバーにアップロードするサービスの性質上、プライバシーへの影響があります。他人の顔写真を許可なくアップロードすることは、規約違反に加えて肖像権侵害に当たる可能性があります。
VidMageの評判・ユーザーの声
ポジティブな評価
X(旧Twitter)などのSNSでは「操作が簡単」「ブラウザで完結するのが便利」「短い動画なら十分使える」といった声が見られます。特にMac向けリアルタイム処理は、同種ツールの中では珍しい機能として言及されています。
ネガティブな評価
一方で「無料枠の制限が厳しい」「長尺動画はエラーが出る」「複数顔の境界線処理が不自然」といった指摘も確認できます。精度面では、静止画に特化した他ツールと比較すると劣る印象を持つユーザーも一定数います。
VidMageの活用シーン
向いているユース
VidMageが実用的に機能するのは以下のようなシーンです。
- Macを使っており、ビデオ会議でのリアルタイム顔変換を試したい
- 複数人が登場する短い動画の各人の顔を差し替えたい
- ウォーターマークなしの処理が必要で、月額費用を許容できる
向いていないケース
反対に、以下のようなニーズには他のサービスを検討することを推奨します。
- 高解像度・長尺動画を大量に処理したい(専用ソフトの方が効率的)
- Windowsでリアルタイム処理したい(現状Mac専用)
- 顔交換以外の動画編集機能も必要(動画編集ソフトを使う方が適切)
よくある質問(FAQ)
Q. VidMage AIは無料で使えますか?
A. はい、基本的な顔交換機能を無料で試せます。ただし無料版は出力にウォーターマークが付与され、処理できる動画の長さや1日の処理回数に制限があります。商用利用や制限なしで使う場合は有料プランが必要です。
Q. Windowsでも使えますか?
A. Web版はWindowsのブラウザから利用できます。ただし、リアルタイム処理はMacアプリ専用のため、WindowsではリアルタイムWebカメラ顔交換はできません。
Q. 他人の写真を使ってもよいですか?
A. 利用規約で他人の顔画像の無断使用は禁止されています。著名人の顔画像を使った作品を公開することは、各国の法律によっては肖像権・名誉毀損の問題が生じる場合があります。自分自身または許可を得た画像のみを使用してください。
Q. 処理した顔交換動画に著作権はありますか?
A. VidMageが生成した画像・動画の著作権帰属については利用規約を参照してください。一般的にAI生成物の著作権については文化庁のAI著作権ガイドラインも参考になります。
Q. スマートフォンからも使えますか?
A. Web版はスマートフォンのブラウザからもアクセス可能です。ただし、操作性やアップロード容量の面でPC環境での使用が推奨されています。
まとめ:VidMage AIは誰に向いているか
VidMage AIは、ブラウザだけで顔交換ができる手軽さと、Mac向けリアルタイム処理という2つの特徴を持ちます。無料枠でも精度の確認はできるため、試用ハードルは低い方です。
ただし、動画処理の安定性や長尺素材への対応は課題があり、「本格的に大量処理したい」という用途には物足りなさがあります。Macでビデオ会議中のリアルタイム顔変換を試したい、あるいは短い動画・写真の顔交換をブラウザで完結させたいという方に向いています。
顔交換AIに関心がある方は、ディープフェイク検出技術の解説記事やAI画像生成ツールの比較記事もあわせてご覧ください。
※ 本記事は2026年4月時点の情報をもとに執筆しています。サービス仕様・料金は変更される場合があります。


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