Replit Agentをサービス開発で利用してみた。開発日報

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AINOW編集部です。新しい企画が始まりました!AINOW編集部のテックブログをスタートします。

話題になっているReplit Agentを使った開発ブログを公開します。AI技術が進化する中、開発プロセスも大きく変わってきています。本メディアではそこ詳しく解説しながら記事をリリースしておりますが、今回はテックブログで関連知識を補いながら、わかりやすく説明していきます。


そもそもReplit Agentとは?

Replit Agentの基本機能

Replit Agentは、オンライン開発環境であるReplitが提供するAI支援ツールです。自然言語で指示を出すだけで、コードの自動生成やエラーの修正を行ってくれます。つまり、プログラミングの専門知識がなくても、アイデアを形にする手助けをしてくれるツールです。

なぜ注目されているのか

AIの力を借りて、迅速に開発が進められるため、多くの開発者や企業から注目を集めています。また、初心者でも簡単にシステム開発に取り組める可能性が広がる点も魅力の一つです。

Replit Agentを利用する中で開発初心者が直面する課題

モデルやデータベースの基本理解

システム開発では、モデル(データの構造)やデータベース(データの保存場所)の理解が重要です。Replit Agentはこれらを自動で提案・構築してくれますが、基本的な知識がないと「これをやってみないか?」と提案されたときに何を確認すれば良いのか分からなくなります。

モデルとは?

モデルとは、データがどのように構造化されるかを定義するものです。例えば、ユーザー情報を扱う場合はユーザーモデルとなり、「名前」「メールアドレス」「パスワード」などの項目がモデルに含まれます。

データベースとは?

データベースは、これらのデータを保存・管理する場所です。情報を長期的に保管し、必要なときに取り出すことができます。

提案された内容の確認方法

初心者の場合、AIから提案されたコードや機能の良し悪しを判断するのは難しいかもしれません。しかし、以下のポイントを押さえると理解が深まります。

  • コードのコメントを読む:AIが生成したコードにはコメントが付いていることがあります。それを読むことで、何をしているのかが分かります。
  • 簡単なテストを行う:実際に動かしてみて、期待通りの動作をするか確認します。
  • ドキュメントを参照する:わからない用語や機能があれば、公式ドキュメントや解説サイトで調べましょう。

Replit Agent利用時の注意点

課金プランと利用制限

Replit Agentを本格的に利用するには、課金が必要になります。月額約4,000円のプランでも、使用されるAIモデルはGPT-3.5GPT-4です。これらのモデルは高度ですが、処理速度や応答性に限界があります。

LLM(Large Language Model)とは?

LLMとは、大量のデータを学習したAIモデルのことです。GPT-3.5やGPT-4はその代表例で、人間のような文章生成が可能です。

開発工数の比較

自然言語で指示を出すだけでシステムが作れるように感じますが、単純な機能追加をする場合、他のツール(例えばo1 preview)を使った方が早いこともあります。

ChatGPT o1 previewとは?

ChatGPT o1 previewは、最新のAI技術を活用した自然言語処理モデルです。このモデルは、多様な言語を理解し、応答する能力を持つため、さまざまな業務に応じたカスタマイズが可能です。

Replit Agentでの効率的な開発のための注意点

機能追加のコツ

Replit Agentを使う際、以下のポイントに注意すると効率的です。

  • 明確な指示を出す:具体的な機能や目的を明確に伝えましょう。
    • 会員登録ページの作成:名前、メールアドレス、パスワードの登録をする などのように具体的に伝えることが必要です。
  • 小さなステップで進める:一度に大量の変更を加えず、少しずつ確認しながら進めます。

データベース確認の重要性

Replit Agentの場合、自動生成されたコードやデータベースの構造が見た目では分かりにくいことがあります。そのため、以下の点を確認しましょう。

  • データベースの構造を見る:どのようなテーブルやフィールドが作られているか確認します。
  • データの流れを理解する:ユーザーの入力がどのように処理・保存されるかを把握します。

開発工数が増える理由

これらの確認作業を怠ると、後々バグや不具合の原因になります。また開発が思うように進まない事態が発生します。初心者でも、この確認作業を行うことで、開発の質と効率が向上します。

現状での振り返り

Replit Agentは本当革命ではある

  • • 自然言語で要件を伝えるだけで、一定レベルのコードを書き、エラーが出たら自動で解決する一連の流れが可能。
  • 数分でブラウジング機能を実装できるのはまさに革命的。
  • 基本的なCRUD操作を含む、シンプルなシステムは容易に作成可能。
  • Stripe決済やメール送信など、複雑な処理も外部サービスのAPI設定を行えば対応してくれる。
  • 決済付きのSaaSも、要件定義と開発のみなら1週間程度で形になる。
  • GitHubと連携して、即座にリポジトリ管理が可能。

まだ求められることと今後の展望はどうなるのか

  • 現在のReplit Agentでは、一度に複雑な要件を投げても未実装の機能が多々ある。
  • システムの要件定義力や言語化、プロンプトの調整など、適切に認識させるための工夫がまだ必要。

いかがでしたか?Replit Agentは強力なツールですが、基本的な知識と注意点を押さえることで、より効果的に活用できます。

引き続きAINOWでは、AIツールやモデルを活用した生の開発情報をお届けしていきます。

次回はReplit Agentで開発されたサービスをリリースまでどうやっていったかを書いていきたいと思います。

実際、Difyを活用してAIを組み込んだReplit AgentでSaaSを開発した事例です。

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