AIネガティブプロンプトの使い方とは?おすすめ一覧

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こんにちは。AINow編集部です。AIを用いた画像生成技術の発展により、高品質な画像を簡単に作成できるようになりました。しかし、より精度の高い画像を生成するには、AIネガティブプロンプトの活用が欠かせません。本記事では、AIネガティブプロンプトの基本から応用まで、詳しく解説していきます。

Stable Diffusionにおけるネガティブプロンプトとは

Stable Diffusionの利用方法ガイドでも触れられているように、AIを用いた画像生成技術は日々進化しています。その中で、ネガティブプロンプトは画像生成の精度を高める重要な要素となっています。

ここでは、AIネガティブプロンプトの基本的な概念、通常のプロンプトとの違い、そしてその効果について詳しく見ていきましょう。

ネガティブプロンプトの基本概要

AIネガティブプロンプトとは、AI画像生成モデルに対して「生成してほしくない要素」を指定するための指示文のことです。通常のプロンプトが「こういう画像を作って」という指示であるのに対し、ネガティブプロンプトは「こういう要素は含めないで」という指示になります。

例えば、「美しい風景」という通常のプロンプトに対して、「曇り空、ゴミ、汚れ」などをネガティブプロンプトとして指定することで、晴れた日の清潔な風景画像が生成されやすくなります。

プロンプトとの違い

通常のプロンプトとネガティブプロンプトの主な違いは以下の通りです:

  1. 目的:
  • プロンプト:生成したい画像の特徴を指定
  • ネガティブプロンプト:避けたい要素や特徴を指定
  1. 入力方法:
  • プロンプト:通常の入力欄に記入
  • ネガティブプロンプト:専用の入力欄(多くの場合、通常のプロンプト欄の下)に記入
  1. 効果:
  • プロンプト:指定した要素を含む画像を生成
  • ネガティブプロンプト:指定した要素を排除または最小限に抑えた画像を生成
  1. 優先度:
  • プロンプト:基本的に高い優先度で処理される
  • ネガティブプロンプト:プロンプトの指示を妨げない範囲で適用される

どのように効果が出るのか

AIネガティブプロンプトの効果は、画像生成プロセスの中で以下のように現れます:

  1. 不要な要素の排除:
    ネガティブプロンプトで指定した要素(例:曇り空、ゴミ)が画像から除外されやすくなります。
  2. 画質の向上:
    「低品質」「ぼやけ」などの単語をネガティブプロンプトに入れることで、全体的な画質が向上する傾向があります。
  3. 構図の改善:
    「切れた頭」「奇形の手」などをネガティブプロンプトに指定することで、人物や物体の描写が自然になりやすくなります。
  4. スタイルの統一:
    特定のアートスタイルを排除することで、望むスタイルの画像が生成されやすくなります。
  5. 意図しない要素の防止:
    AIが誤って追加しがちな要素(例:余計な人物、不自然な背景)を防ぐことができます。

AIネガティブプロンプトは、画像生成の「ファインチューニング」として機能し、より意図に沿った高品質な画像の生成を可能にします。しかし、その効果を最大限に引き出すには、適切な使用方法を理解することが重要です。

ネガティブプロンプトの入力方法

AIネガティブプロンプトを効果的に活用するには、正しい入力方法を知る必要があります。ここでは、ネガティブプロンプトの入力欄の位置や、使うべきタイミングについて詳しく解説します。

入力欄の位置

ネガティブプロンプトの入力欄は、多くのAI画像生成ツールで以下のように配置されています:

  1. Stable Diffusion Web UI:
  • 通常のプロンプト入力欄の直下に「Negative prompt」という欄があります。
  • この欄に直接ネガティブプロンプトを入力します。
  1. Midjourney:
  • プロンプトの末尾に「–no」というフラグを付けて、その後にネガティブプロンプトを記述します。
  • 例:「beautiful landscape –no clouds, garbage, dirt」
  1. DALL-E 2:
  • 専用のネガティブプロンプト欄はありませんが、通常のプロンプト内で「without」や「no」などの否定表現を使用します。
  • 例:「A beautiful landscape without clouds or garbage」
  1. その他のAIツール:
  • ツールによって異なりますが、多くの場合、通常のプロンプト入力欄の近くにネガティブプロンプト用の欄が設けられています。

使うべきタイミング

AIネガティブプロンプトは、以下のようなシチュエーションで特に効果を発揮します:

  1. 画質の向上が必要な時:
  • 低品質や曖昧な画像が生成される傾向がある場合。
  • 例:「lowquality, blurry, pixelated」などをネガティブプロンプトに指定。
  1. 特定の要素を排除したい時:
  • 不要な背景や物体が頻繁に現れる場合。
  • 例:人物画で背景に建物を入れたくない場合、「buildings, architecture」をネガティブプロンプトに。
  1. 構図や解剖学的な問題がある時:
  • 人物や動物の描写が不自然になりやすい場合。
  • 例:「deformed hands, extra limbs, missing body parts」などを指定。
  1. スタイルを統一したい時:
  • 特定のアートスタイルを排除したい場合。
  • 例:写実的な絵を求める場合、「cartoon, anime, sketch」などをネガティブプロンプトに。
  1. 不適切なコンテンツを防ぎたい時:
  • 成人向けコンテンツや暴力的な表現を避けたい場合。
  • 例:「nudity, violence, gore」などを指定。
  1. 細部にこだわりたい時:
  • 特定の細部表現にこだわる場合。
  • 例:「messy hair, wrinkled clothes」などを指定して、整った外見の人物画を生成。

AIネガティブプロンプトは、画像生成の最終調整段階で特に有効です。通常のプロンプトで大まかな方向性を指定し、ネガティブプロンプトで細かな調整を行うというアプローチが一般的です。

また、ネガティブプロンプトの効果は画像生成モデルやバージョンによって異なる場合があります。そのため、同じネガティブプロンプトでも、異なるツールや設定で使用すると結果が変わる可能性があることに注意が必要です。

次のセクションでは、具体的なネガティブプロンプトの使用例と、その効果について詳しく見ていきましょう。

低品質な画像を防ぐためのネガティブプロンプト

AIを用いた画像生成において、低品質な結果を避けることは非常に重要です。ここでは、画質を向上させるための基本的なネガティブプロンプトワードと、その具体的な使用例について解説します。

基本的な低品質防止ワード

低品質な画像を防ぐために、以下のようなネガティブプロンプトワードが一般的に使用されています:

  1. lowquality: 全体的な低品質を防ぐ
  2. blurry: ぼやけを防ぐ
  3. pixelated: ピクセル化を防ぐ
  4. jpeg artifacts: JPEG圧縮によるノイズを防ぐ
  5. noise: 画像ノイズを減らす
  6. grainy: 粒状感を減らす
  7. low resolution: 低解像度を防ぐ
  8. out of focus: フォーカスのずれを防ぐ
  9. poorly drawn: 下手な描画を防ぐ
  10. ugly: 全体的な美しさを向上させる

これらのワードを組み合わせることで、より効果的に低品質な画像を防ぐことができます。

具体的な使用例とその効果

以下に、低品質防止のためのネガティブプロンプトの具体的な使用例とその効果を示します:

  1. 風景画の品質向上:
  • 通常プロンプト: 「beautiful mountain landscape with a lake」
  • ネガティブプロンプト: 「lowquality, blurry, pixelated, jpeg artifacts, noise」
  • 効果: より鮮明で高品質な山と湖の風景画が生成されやすくなります。
  1. 人物ポートレートの改善:
  • 通常プロンプト: 「portrait of a young woman with long hair」
  • ネガティブプロンプト: 「ugly, poorly drawn, low resolution, blurry, out of focus」
  • 効果: より美しく、細部まで描かれた女性のポートレートが生成されやすくなります。
  1. 製品画像の品質向上:
  • 通常プロンプト: 「sleek modern smartphone on a white background」
  • ネガティブプロンプト: 「lowquality, blurry, pixelated, grainy, poorly drawn」
  • 効果: より鮮明で高品質なスマートフォンの製品画像が生成されやすくなります。
  1. アート作品の品質改善:
  • 通常プロンプト: 「abstract oil painting with vibrant colors」
  • ネガティブプロンプト: 「lowquality, blurry, jpeg artifacts, ugly, poorly drawn」
  • 効果: より精緻で魅力的な抽象画が生成されやすくなります。
  1. テキスト入り画像の改善:
  • 通常プロンプト: 「motivational quote on a nature background」
  • ネガティブプロンプト: 「lowquality, blurry, pixelated, poorly drawn text, unreadable」
  • 効果: より読みやすく、背景とテキストが調和した画像が生成されやすくなります。

これらの例からわかるように、AIネガティブプロンプトを適切に使用することで、画像の全体的な品質を大幅に向上させることが可能です。特に、「lowquality」「blurry」「pixelated」などの基本的な低品質防止ワードを組み合わせることで、多くの場合で良好な結果が得られます。

ただし、ネガティブプロンプトの効果は画像生成モデルやその他の設定によっても変わるため、常に同じ結果が得られるわけではありません。そのため、複数回の試行と微調整が必要になることもあります。

また、Midjourneyの使い方ガイドでも触れられているように、各AIツールにはそれぞれ特性があります。ツールに応じてネガティブプロンプトの効果が異なる場合もあるので、使用するツールの特性を理解し、適切に活用することが重要です。

次のセクションでは、画像から不要な要素を除外するためのネガティブプロンプトについて詳しく見ていきましょう。

画像に不要な要素を除外するためのネガティブプロンプト

AIを用いた画像生成において、意図しない要素が画像に含まれてしまうことがあります。ここでは、そういった不要な要素を除外するためのネガティブプロンプトの使い方について、具体例を交えて解説します。

除外すべき一般的な要素

画像生成時に意図せず含まれやすい一般的な要素とそれを除外するためのネガティブプロンプトワードには、以下のようなものがあります:

  1. 余計な人物: 「person, people, crowd」
  2. 不要な動物: 「animal, dog, cat, bird」
  3. 余分な建物や構造物: 「building, structure, architecture」
  4. 不適切な背景: 「background, scenery」
  5. 意図しない天候: 「rain, snow, clouds」
  6. 不要なテキストや記号: 「text, words, symbols, logo」
  7. 余計な装飾品: 「jewelry, accessories」
  8. 不要な植物: 「plants, trees, flowers」
  9. 意図しない時代設定: 「modern, ancient, futuristic」
  10. 不適切な色調: 「monochrome, sepia, vibrant colors」

これら

のワードを適切に組み合わせることで、より意図に沿った画像を生成できる可能性が高まります。

不要なロゴや署名の排除方法

AI生成画像に意図せずロゴや署名が入ってしまうことがあります。これらを効果的に排除するためのネガティブプロンプトの使用例を紹介します:

  1. 基本的な排除:
  • ネガティブプロンプト: 「logo, signature, watermark, text」
  • 効果: 画像内の多くのロゴや署名、透かし、テキストを排除できます。
  1. より詳細な指定:
  • ネガティブプロンプト: 「company logo, artist signature, copyright symbol, brand name」
  • 効果: 特定の種類のロゴや署名をより確実に排除できます。
  1. 位置を指定した排除:
  • ネガティブプロンプト: 「logo in corner, signature at bottom, watermark on image」
  • 効果: 画像の特定の位置に現れやすいロゴや署名を重点的に排除できます。

これらのネガティブプロンプトを使用することで、クリーンで商業利用にも適した画像を生成しやすくなります。ただし、完全な排除を保証するものではないため、生成後の画像チェックは必要です。

具体的な使用例をいくつか見てみましょう:

  1. プロダクト画像の生成:
  • 通常プロンプト: 「sleek modern smartphone on a white background」
  • ネガティブプロンプト: 「logo, brand name, text, watermark, signature」
  • 効果: 特定のブランドを想起させないクリーンなスマートフォン画像が生成されやすくなります。
  1. 風景写真の生成:
  • 通常プロンプト: 「beautiful sunset over a tropical beach」
  • ネガティブプロンプト: 「text, signature, watermark, copyright symbol」
  • 効果: 写真家の署名や著作権表示のない、純粋な風景画像が生成されやすくなります。
  1. アート作品の生成:
  • 通常プロンプト: 「abstract oil painting with vibrant colors」
  • ネガティブプロンプト: 「artist signature, gallery logo, frame, text」
  • 効果: 作者の署名やギャラリーのロゴのない、純粋な抽象画が生成されやすくなります。

AI絵画革命:テクノロジーが切り拓くアートの新地平でも触れられているように、AIを用いた創作活動は著作権の問題と密接に関わっています。ネガティブプロンプトを使って不要なロゴや署名を排除することで、オリジナリティの高い作品を生成しやすくなりますが、同時に適切な権利処理や倫理的な配慮も忘れてはいけません。

作画崩壊や奇形を防ぐためのネガティブプロンプト

AIを用いた画像生成において、しばしば問題となるのが作画崩壊や奇形の発生です。特に人物や動物を描く際に、手や足の数が合わなかったり、不自然な体の歪みが生じたりすることがあります。ここでは、そういった問題を防ぐためのネガティブプロンプトについて詳しく解説します。

人体パーツの問題を解決するワード

人体の描写に関する問題を防ぐために、以下のようなネガティブプロンプトワードが効果的です:

  1. 手の問題: 「bad hands, extra fingers, fewer fingers, fused fingers」
  2. 足の問題: 「bad feet, extra toes, fewer toes, fused toes」
  3. 目の問題: 「crossed eyes, lazy eyes, misaligned eyes」
  4. 顔の問題: 「asymmetrical face, deformed face, disproportionate face」
  5. 体の問題: 「deformed body, extra limbs, missing limbs, disproportionate body」
  6. 姿勢の問題: 「bad anatomy, impossible pose, broken spine」

これらのワードを組み合わせることで、より自然で解剖学的に正確な人物画を生成しやすくなります。

実際の改善例

具体的な使用例と、その効果を見てみましょう:

  1. 全身人物画の改善:
  • 通常プロンプト: 「full body portrait of a young woman in a flowing dress」
  • ネガティブプロンプト: 「bad anatomy, deformed body, extra limbs, missing limbs, bad hands, extra fingers, bad feet, impossible pose」
  • 効果: 手足の数が正確で、自然な姿勢の全身人物画が生成されやすくなります。
  1. 顔のクローズアップの改善:
  • 通常プロンプト: 「close-up portrait of a middle-aged man with beard」
  • ネガティブプロンプト: 「asymmetrical face, deformed face, crossed eyes, lazy eyes, misaligned eyes」
  • 効果: より自然で均整の取れた顔のクローズアップ画像が生成されやすくなります。
  1. アクションポーズの改善:
  • 通常プロンプト: 「athlete in mid-jump, dynamic pose」
  • ネガティブプロンプト: 「bad anatomy, impossible pose, broken spine, extra limbs, deformed body」
  • 効果: 解剖学的に正確で、自然なアクションポーズの画像が生成されやすくなります。
  1. 手のクローズアップの改善:
  • 通常プロンプト: 「close-up of hands holding a delicate flower」
  • ネガティブプロンプト: 「bad hands, extra fingers, fewer fingers, fused fingers, deformed hands」
  • 効果: 指の本数が正確で、自然な手のクローズアップ画像が生成されやすくなります。

これらのネガティブプロンプトを使用することで、より自然で説得力のある人物画を生成できる可能性が高まります。ただし、完璧な結果を毎回得られるわけではないため、必要に応じて複数回の生成と微調整を行うことが重要です。

また、Runway AI:クリエイティブ業界を変革する次世代AIツールのような高度なAIツールを使用する場合でも、これらのネガティブプロンプトは有効です。ツールの特性を理解した上で、適切にネガティブプロンプトを活用することで、より高品質な画像生成が可能になります。

次のセクションでは、品質の高い画像を生成するためのさらなるテクニックについて詳しく見ていきましょう。

品質の高い画像を生成するためのテクニック

AIを用いた画像生成の品質をさらに向上させるには、ネガティブプロンプトの活用だけでなく、様々なテクニックや拡張機能の利用が効果的です。ここでは、「EasyNegative」の導入と設定方法、そして他の拡張機能との併用について詳しく解説します。

「EasyNegative」の導入と設定方法

「EasyNegative」は、Stable Diffusionで使用できる人気の高いネガティブプロンプト集です。これを導入することで、一般的な画質の問題や不要な要素を効率的に排除できます。

導入手順:

  1. Stable Diffusion Web UIを開き、「Extensions」タブを選択します。
  2. 「Available」サブタブで「EasyNegative」を検索し、インストールします。
  3. インストール完了後、Web UIを再起動します。

設定方法:

  1. 画像生成画面で、ネガティブプロンプト欄に「EasyNegative」と入力します。
  2. 必要に応じて、追加のネガティブプロンプトを「EasyNegative」の後に記述します。

例:

EasyNegative, low quality, blurry, extra limbs

EasyNegativeの効果:

  • 一般的な低品質要素(ぼやけ、ノイズなど)の排除
  • 解剖学的な問題(余分な手足、不自然な姿勢など)の改善
  • 不要な背景要素の削減

注意点:
EasyNegativeは強力なツールですが、時として意図した要素まで排除してしまう可能性があります。使用する際は、生成結果を注意深く確認し、必要に応じて調整を行ってください。

その他の拡張機能との併用

EasyNegativeに加えて、以下のような拡張機能を併用することで、さらに高品質な画像生成が可能になります:

  1. Dynamic Prompts:
  • 機能:プロンプトのバリエーションを自動生成
  • 併用方法:通常のプロンプトに複数の選択肢を設定し、多様な画像を効率的に生成
  1. ControlNet:
  • 機能:既存の画像やスケッチを基に、より精密な画像生成が可能
  • 併用方法:ポーズや構図の制御に使用し、EasyNegativeで細部を調整
  1. Ultimate SD Upscale:
  • 機能:生成画像の高解像度化
  • 併用方法:EasyNegativeで生成した画像をさらに高品質化
  1. Image Browser:
  • 機能:生成した画像の管理と比較を容易に
  • 併用方法:EasyNegativeの効果を様々な設定で比較検討
  1. Stable Diffusion Aspect Ratio Selector:
  • 機能:様々なアスペクト比での画像生成が可能
  • 併用方法:EasyNegativeと組み合わせて、特定のアスペクト比で高品質な画像を生成

これらの拡張機能を適切に組み合わせることで、より効率的に高品質な画像を生成することができます。例えば:

  • ControlNetで全体的な構図を制御
  • EasyNegativeで一般的な問題を排除
  • Dynamic Promptsで多様なバリエーションを生成
  • Ultimate SD Upscaleで最終的な画質を向上

ただし、多くの拡張機能を同時に使用すると、処理時間が長くなったり、予期せぬ結果が生じたりする可能性があります。そのため、目的に応じて適切な組み合わせを選択し、段階的に導入していくことをおすすめします。

Hugging Faceの利用ガイドでも触れられているように、AIモデルやツールの適切な選択と利用は重要です。Stable DiffusionやMidjourney、DALL-E 2など、様々なAI画像生成ツールがありますが、それぞれ特性が異なります。使用するツールに応じて、ネガティブプロンプトや拡張機能の効果が変わる可能性があるので、実験と調整を重ねながら、最適な方法を見つけていくことが大切です。

次のセクションでは、よく使われるネガティブプロンプトのリストを紹介し、より実践的な使用方法について解説します。

よく使われるネガティブプロンプトのリスト

AIを用いた画像生成の品質を向上させるため、多くのユーザーが効果的なネガティブプロンプトを共有しています。ここでは、目的別に分類したネガティブプロンプトのリストを紹介します。これらを適切に組み合わせることで、より意図に沿った高品質な画像を生成できる可能性が高まります。

低品質画像防止ワード

低品質な画像を防ぐために、以下のようなネガティブプロンプトがよく使用されています:

  1. 「lowquality, bad quality, poor quality」
  2. 「blurry, pixelated, jpeg artifacts」
  3. 「grainy, noisy, fuzzy」
  4. 「out of focus, poorly drawn」
  5. 「ugly, unattractive, unpleasant」
  6. 「distorted, deformed, mutated」
  7. 「amateur, beginner, unprofessional」
  8. 「low resolution, low detail」
  9. 「overexposed, underexposed」
  10. 「dull, faded, washed out」

これらのワードを組み合わせることで、全体的な画質の向上が期待できます。例えば:

lowquality, bad quality, blurry, pixelated, grainy, out of focus, ugly, distorted, amateur, low resolution

不要要素除外ワード

画像に不要な要素が含まれるのを防ぐために、以下のようなネガティブプロンプトが効果的です:

  1. 「text, words, letters, signature, watermark」
  2. 「logo, brand name, copyright」
  3. 「frame, border, margin」
  4. 「extra limbs, extra fingers, extra toes」
  5. 「multiple heads, multiple faces」
  6. 「deformed hands, deformed feet」
  7. 「cropped image, cut off」
  8. 「photobomber, unwanted objects」
  9. 「background clutter, messy background」
  10. 「anachronistic elements, out of place objects」

これらを組み合わせて使用することで、より clean で意図に沿った画像が生成されやすくなります。例:

“`
text, logo, frame, extra limbs, multiple heads, deformed hands, cropped image, photob

omber, background clutter, anachronistic elements

### 作画崩壊防止ワード

特に人物や動物の描写において、解剖学的な問題や不自然な表現を防ぐために、以下のようなネガティブプロンプトが使用されています:

1. 「bad anatomy, incorrect anatomy」
2. 「disproportionate body, unrealistic proportions」
3. 「impossible pose, broken spine」
4. 「merged limbs, fused fingers」
5. 「missing body parts, extra body parts」
6. 「asymmetrical face, misaligned features」
7. 「crossed eyes, lazy eye, wonky eyes」
8. 「mutated hands, mutated feet」
9. 「poorly drawn face, poorly drawn hands」
10. 「malformed limbs, elongated body」

これらを組み合わせることで、より自然で解剖学的に正確な描写が期待できます。例:

bad anatomy, disproportionate body, impossible pose, merged limbs, missing body parts, asymmetrical face, crossed eyes, mutated hands, poorly drawn face, malformed limbs

**これらのネガティブプロンプトは、基本的なテンプレートとして使用できます。**ただし、生成したい画像の特性や使用するAIモデルによって、効果は変わる可能性があります。そのため、自分の目的に合わせて適宜調整し、最適な組み合わせを見つけていくことが重要です。

例えば、[Midjourneyの使い方ガイド](https://ainow.jp/midjourney/)で紹介されているように、Midjourneyでは「--no」フラグを使ってネガティブプロンプトを指定します。この場合、上記のリストを以下のように使用できます:

/imagine prompt: beautiful portrait of a young woman –no lowquality, blurry, bad anatomy, extra limbs, asymmetrical face, poorly drawn hands

また、[Stable Diffusionの利用方法ガイド](https://ainow.jp/stable-diffusion/)で説明されているように、Stable Diffusionでは専用のネガティブプロンプト欄にこれらのワードを直接入力します。

さらに、これらのネガティブプロンプトは、通常のプロンプトと組み合わせることで、より精密な制御が可能になります。例えば、「高品質な風景写真」を生成したい場合、以下のように指定できます:

- 通常プロンプト:

high quality landscape photograph, beautiful scenery, mountains, lake, clear sky, detailed

- ネガティブプロンプト:

lowquality, blurry, grainy, ugly, distorted, bad composition, poorly drawn, out of focus, low resolution, text, logo, watermark

このように、通常のプロンプトで求める要素を明確に指定し、ネガティブプロンプトで避けたい要素を詳細に列挙することで、より意図に沿った高品質な画像生成が可能になります。
次のセクションでは、これらのネガティブプロンプトを実際に使用した場合の生成例とその結果について、詳しく見ていきましょう。

実際の生成例とその結果

AIネガティブプロンプトの効果を具体的に理解するために、実際の生成例とその結果を比較してみましょう。ここでは、ネガティブプロンプトを使用しない場合と使用した場合の違いを、いくつかのシナリオで見ていきます。

ネガティブプロンプトを使用しない場合

まず、ネガティブプロンプトを使用せずに画像を生成した場合の例を見てみましょう。

1. 風景画の例:
– プロンプト: 「beautiful mountain landscape with a lake」
– 結果: 山と湖の風景は生成されますが、画質が低かったり、不自然な要素(例:空飛ぶ魚、歪んだ山の形)が含まれたりする可能性があります。

2. 人物ポートレートの例:
– プロンプト: 「portrait of a young woman with long hair」
– 結果: 若い女性の顔は生成されますが、髪の毛が不自然に長かったり、顔の特徴が歪んでいたりする可能性があります。

3. 動物の絵の例:
– プロンプト: 「cute cat playing with a ball of yarn」
– 結果: 猫と毛糸玉は描かれますが、猫の足の数が多すぎたり、毛糸玉が不自然に大きかったりする可能性があります。

これらの例では、基本的な要素は含まれていますが、細部の品質や正確性に問題がある可能性が高いです。

ネガティブプロンプトを使用した場合

次に、同じプロンプトにネガティブプロンプトを追加した場合の結果を見てみましょう。

1. 風景画の改善例:
– プロンプト: 「beautiful mountain landscape with a lake」
– ネガティブプロンプト: 「lowquality, blurry, distorted, unnatural, ugly, poorly drawn, extra details, oversaturated」
– 結果: より鮮明で自然な山と湖の風景が生成されやすくなります。不自然な要素が減少し、全体的な画質が向上する傾向があります。

2. 人物ポートレートの改善例:
– プロンプト: 「portrait of a young woman with long hair」
– ネガティブプロンプト: 「bad anatomy, deformed, ugly, blurry, bad proportions, extra limbs, cloned face, disfigured, gross proportions, malformed limbs, missing arms, missing legs, extra arms, extra legs, fused fingers, too many fingers, long neck」
– 結果: より自然で魅力的な若い女性のポートレートが生成されやすくなります。顔の特徴や髪の毛がより自然に描かれ、解剖学的な問題も減少する傾向があります。

3. 動物の絵の改善例:
– プロンプト: 「cute cat playing with a ball of yarn」
– ネガティブプロンプト: 「bad anatomy, deformed, ugly, blurry, bad proportions, extra limbs, cloned face, disfigured, gross proportions, malformed limbs, missing arms, missing legs, extra arms, extra legs, fused fingers, too many fingers, long neck, human features on animals」
– 結果: より自然でかわいらしい猫の絵が生成されやすくなります。足の数や体の比率が正確になり、毛糸玉との相互作用もより自然になる傾向があります。

これらの例から分かるように、適切なネガティブプロンプトを使用することで、生成される画像の品質と正確性が大幅に向上する可能性があります。

しかし、ネガティブプロンプトの効果は絶対的ではありません。

同じプロンプトとネガティブプロンプトを使用しても、生成のたびに結果が変わる可能性があります。また、使用するAIモデルやツールによっても効果は異なります。

例えば、ChatGPTと生成AIで紹介されているような言語モデルベースのAIツールでは、画像生成においてこのようなネガティブプロンプトの概念が直接適用できないかもしれません。一方で、Stable DiffusionやMidjourney、DALL-E 2などの画像生成に特化したAIツールでは、ネガティブプロンプトが非常に効果的に機能します。

したがって、最適な結果を得るためには、使用するツールの特性を理解し、複数回の試行と微調整を行うことが重要です。次のセクションでは、ネガティブプロンプトを使用する際の注意点と最適化のコツについて詳しく見ていきましょう。

注意点と最適化のコツ

AIネガティブプロンプトは強力なツールですが、効果的に使用するには注意点を理解し、適切に最適化する必要があります。ここでは、ネガティブプロンプトの入力しすぎに関する注意点と、適切な単語数のコントロールについて詳しく解説します。

ネガティブプロンプトの入力しすぎに注意

ネガティブプロンプトを使用する際、「多ければ多いほど良い」という考えは必ずしも正しくありません。以下の点に注意が必要です:

1. 過度の制限:
多すぎるネガティブプロンプトは、AIの創造性を過度に制限し、単調で面白みのない画像が生成される可能性があります。

2. 意図しない排除:
関連性の高い要素まで誤って排除してしまう可能性があります。例えば、「tree」を排除しようとして「nature」まで排除してしまうなど。

3. 処理時間の増加:
ネガティブプロンプトが長すぎると、画像生成の処理時間が大幅に増加する可能性があります。

4. 矛盾の発生:
通常のプロンプトとネガティブプロンプトが矛盾すると、予期せぬ結果が生じる可能性があります。

5. モデルの混乱:
過度に複雑なネガティブプロンプトは、AIモデルを混乱させ、不安定な結果をもたらす可能性があります。

これらの問題を避けるために、以下のような対策が効果的です:

– 段階的なアプローチ: まず基本的なネガティブプロンプトから始め、必要に応じて徐々に追加していきます。
– 結果の確認: 各変更後に結果を確認し、意図した効果が得られているか評価します。
– バランスの取れた指示: 通常のプロンプトとネガティブプロンプトのバランスを取り、両者が相互に補完し合うようにします。

適切な単語数のコントロール

ネガティブプロンプトの効果を最大化するには、適切な単語数をコントロールすることが重要です。以下のガイドラインを参考にしてください:

1. 推奨される単語数:
– 一般的に、5〜15単語程度が適切とされています。
– 複雑な画像や特殊な要求がある場合は、最大20〜30単語まで増やすことも可能です。

2. 優先順位付け:
– 最も重要なネガティブキーワードを先頭に配置します。
– AIモデルは一般的に、プロンプトの前半により重点を置く傾向があります。

3. 具体性と抽象性のバランス:
– 具体的な単語(例:「blurry」、「extra fingers」)と抽象的な単語(例:「low quality」、「unrealistic」)をバランス良く使用します。

4. 同義語の使用:
– 同じ概念を表す複数の単語を使用することで、効果を強化できる場合があります。
– 例:「ugly, unattractive, unsightly」

5. カテゴリ別のグループ化:
– 関連する単語をカンマで区切ってグループ化します。
– 例:「blurry, pixelated, low resolution」、「bad anatomy, extra limbs, deformed body」

6. 重み付け:
– 一部のAIツールでは、単語に括弧を付けて重み付けができます。
– 例:「(low quality:1.5), (blurry:1.2)」

実際の使用例:

lowquality, blurry, bad anatomy, extra limbs,
(ugly:1.2), unattractive,
poorly drawn hands, missing fingers, extra fingers,
bad composition, deformed body,
out of frame, bad proportions,
gross proportions, text, error

この例では、一般的な品質問題、解剖学的な問題、構図の問題をカバーしつつ、20単語以内に抑えています。

最適なネガティブプロンプトは、生成したい画像の種類や使用するAIモデルによって異なります。例えば、Midjourneyの使い方ガイドで説明されているように、Midjourneyでは「–no」フラグを使用してネガティブプロンプトを指定しますが、その効果は Stable Diffusion とは若干異なる可能性があります。

したがって、最適な結果を得るためには、以下のアプローチを取ることをおすすめします:

  1. 基本的なネガティブプロンプトテンプレートから始める
  2. 生成結果を確認し、問題点を特定する
  3. 問題に対応する具体的なネガティブキーワードを追加する
  4. 再度生成し、結果を評価する
  5. 必要に応じてプロンプトを微調整し、このプロセスを繰り返す

このような反復的なアプローチを通じて、自分の目的に最適なネガティブプロンプトを見つけることができるでしょう。

まとめ

AIネガティブプロンプトは、AI画像生成の品質と精度を大幅に向上させる強力なツールです。適切に使用することで、不要な要素を排除し、より意図に沿った高品質な画像を生成することが可能になります。しかし、その効果を最大限に引き出すには、適切な使用方法と最適化が必要です。実験と調整を

サービス名対象ユーザー特徴価格商品カテゴリ商品URL
OpenAILLM利用者大規模言語モデル無料/有料AIサービス・モデル商品
GoogleLLM利用者大規模言語モデル無料/有料AIサービス・モデル商品
ChatGPT対話型AI利用者汎用AI対話無料/有料AIサービス・モデル商品
Bard対話型AI利用者Google提供の対話AI無料/有料AIサービス・モデル商品
LINELLM利用者メッセージングプラットフォーム不明AIサービス・モデル商品
NVIDIALLM/AI開発者GPUおよびAIプラットフォーム不明AIサービス・モデル商品
Stable Diffusion画像生成利用者オープンソースAI画像生成無料/有料AIサービス・モデル商品
Midjourney画像生成利用者AI画像生成有料AIサービス・モデル商品
Canvaデザイン利用者AIを活用したデザインツール無料/有料AIサービス・モデル商品
KDDI通信/AI導入支援通信大手によるAI導入支援不明AIサービス・モデル商品
IBMAI開発/導入支援エンタープライズAIソリューション不明AIサービス・モデル商品
ClaudeLLM利用者大規模言語モデル無料/有料AIサービス・モデル商品
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