ainow

水中ロボット入門|ROV・AUV技術と応用分野完全ガイド【2026年】

水中ロボット入門|ROV・AUV技術と応用分野完全ガイド【2026年】

水中ロボットは、人間が直接アクセスできない水中環境で活躍するロボット技術です。海洋調査、インフラ点検、資源探査、環境モニタリングなど、幅広い分野で不可欠な存在となっています。本記事では、ROV・AUVの基本から最新技術まで徹底解説します。

水中ロボットとは?基本分類

水中ロボットは、操作方式により大きく2種類に分類されます。それぞれに特徴と適した用途があります。

ROVとAUVの比較

項目 ROV(遠隔操作型) AUV(自律型)
正式名称 Remotely Operated Vehicle Autonomous Underwater Vehicle
操作方式 ケーブル経由で人間が操作 搭載コンピュータで自律航行
電力供給 ケーブル経由(無制限) バッテリー(有限)
通信 リアルタイム(高帯域) 限定的(音響通信)
作業能力 高い(マニピュレータ搭載) 限定的(調査中心)
運用コスト 高い(支援船必要) 比較的低い
主な用途 作業、点検、介入 調査、マッピング、監視

その他の水中ロボット

スウォームロボティクスの技術は、複数AUVの協調運用にも応用されています。

ROV(遠隔操作型水中ロボット)

ROVは、ケーブル(テザー)で母船と接続され、オペレーターがリアルタイムで操作するロボットです。電力供給と高速通信が可能なため、複雑な作業に適しています。

ROVのクラス分類

クラス 深度 出力 用途
Micro 〜100m 〜3kW 点検、調査
Mini 〜300m 〜15kW 点検、軽作業
Light Work Class 〜2000m 〜50kW 軽〜中作業
Work Class 〜3000m 〜150kW 重作業、建設
Heavy Work Class 〜6000m 200kW以上 深海作業

ROVの主要コンポーネント

主要ROVメーカー

メーカー 代表製品 特徴
Oceaneering 米国 Millennium Plus 業界最大手、深海対応
Saab Seaeye スウェーデン Leopard, Falcon 電動ROV
Forum Energy 英国 XLe, Comanche 多目的
Deep Trekker カナダ DTG3, Revolution 小型、ポータブル
BlueROV 米国 BlueROV2 低コスト、オープンソース

AUV(自律型水中ロボット)

AUVは、テザーなしで自律的に水中を航行するロボットです。バッテリー駆動で、事前プログラムされたミッションを実行します。

AUVの種類

タイプ 特徴 用途
魚雷型 高速、長距離 広域調査、マッピング
ホバリング型 定点保持、精密操作 点検、詳細調査
グライダー型 超長時間、省エネ 海洋観測、環境監視
バイオミメティック 生物模倣、静音 調査、軍事

AUVの自律航行技術

主要AUVメーカー

メーカー 代表製品 特徴
Kongsberg ノルウェー HUGIN, MUNIN 大型、高性能
Teledyne Gavia アイスランド Gavia モジュール式
Hydroid (Kongsberg) 米国 REMUS 軍事・商用
Ocean Infinity 英国 Armada フリート運用
Bluefin Robotics 米国 Bluefin-21 深海対応

SLAM技術はAUVの自律航行でも重要な役割を果たします。

水中ロボットの応用分野

水中ロボットは様々な産業分野で活用されています。

1. 石油・ガス産業

海底油田・ガス田の開発・保守に不可欠です。

2. 洋上風力発電

洋上風力発電所の建設・保守で需要が急増しています。

3. 海洋科学調査

4. インフラ点検

5. 水産業

6. 防衛・セキュリティ

水中ロボットの技術課題

水中環境特有の技術課題があります。

通信の制約

通信方式 速度 距離 用途
光ケーブル Gbps 数km ROVテザー
音響通信 kbps 数km AUV指令
光無線通信 Mbps 〜100m 近距離データ転送
電波 ほぼ不可 〜数m 海面付近のみ

位置推定の課題

エネルギーの制約

耐圧・耐食

水中ロボットの最新動向(2026年)

水中ロボット技術は急速に進化しています。

1. 常駐型AUV

海底に設置したドッキングステーションから、定期的にミッションを実行するAUVシステムが実用化されています。

2. 水中ドローンの普及

小型・低コストの水中ドローンが一般向けにも普及しています。

3. バイオミメティック設計

魚やクラゲなど海洋生物を模倣した水中ロボットの開発が進んでいます。

4. 深海探査の進展

5. AI・自律化の高度化

Embodied AI技術は水中ロボットの自律化にも貢献しています。

まとめ|水中ロボットの展望

水中ロボットは、海洋という未開拓フロンティアを探索・活用するための重要な技術です。

ROV vs AUVの選定ポイント

今後の展望

関連記事としてフィジカルAIの動向もご覧ください。

https://ainow.jp/swarm-robotics-guide/


https://ainow.jp/embodied-ai-guide/

Exit mobile version