Text to speach で日本語に強いAPI。使い方・料金・無料で使えるものがあるか解説

音声認識・音声分析

こんにちは。AI・生成AIを経営・事業に生かすメディア「AINOW」のAINOW編集部です。近年、AI技術の進展により、さまざまな業界での活用が進んでいます。その中でも、日本語対応に優れたText-to-Speech(TTS)APIは、音声生成技術の分野で注目を集めています。本記事では、これらのAPIの使い方や料金体系、さらに無料で利用可能なサービスについて詳しく解説していきます。

Text to speach で日本語に強いAPIの種類と金額

CoeFontを含むいくつかの主要なTTS(テキスト音声合成)APIサービスの特徴、機能、料金をまとめた表です。

サービス名特徴・機能料金体系
CoeFont– 10,000種類以上のAI音声を提供
– 多言語対応(英語、日本語など)
– ユーザー独自の音声作成が可能
– 高品質な音声合成
月額5,500円(10ユーザーまで)
無料お試しあり
Amazon Polly– 60以上の音声モデルを提供
– 多言語対応(30以上の言語)
– SSMLサポート
100万文字あたり4ドルから
Google Cloud Text-to-Speech– 220以上の音声モデルを提供
– WaveNet技術による自然な発音
– SSMLサポート
100万文字あたり4ドルから
IBM Watson Text to Speech– 自然な音声生成
– カスタム音声作成が可能
– 多言語対応(16言語)
1,000文字あたり0.02ドルから
Microsoft Azure TTS– 多言語対応(日本語含む)
– SSMLサポート
– ニューラル音声生成が可能
無料枠あり、超過分は要確認

各サービスの詳細

  • CoeFont: CoeFontは、特に多様な音声モデルを提供しており、ユーザーが自分の声を作成することも可能です。教育やビジネス、エンターテイメントなど幅広い用途に適しています。
  • Amazon Polly: AWSが提供するこのサービスは、多言語対応であり、リアルタイムで自然な音声を生成します。SSMLによる詳細な調整も可能です。
  • Google Cloud Text-to-Speech: Googleの技術を活用したこのサービスは、高品質な音声合成を実現し、多数の言語に対応しています。WaveNet技術により、非常に自然な発音が特徴です。
  • IBM Watson Text to Speech: IBMのこのサービスは、カスタマイズ可能な音声生成が特徴で、多様なビジネスニーズに応じたソリューションを提供します。
  • Microsoft Azure TTS: Microsoftのクラウドサービスで、多言語対応と高品質な音声生成が可能です。特にビジネス用途での利用が期待されています。

これらのTTS APIサービスは、それぞれ異なる特徴と料金体系を持っており、ユーザーのニーズに応じて選択することが重要です。

特徴とメリット

2023年から2024年にかけて、日本語に特化したテキスト読み上げAPI(TTS)の選択肢は多様化しています。以下に、主要なAPIの特徴と利点をまとめます。

  • OpenAI TTS
    • モデル: tts-1(スピード優先)とtts-1-hd(品質優先)の2種類。
    • 声の種類: Alloy, Echo, Fable, Onyx, Nova, Shimmerなど6種類。
    • 特徴: 自然なイントネーションで読み上げる能力が高く、特に文学作品や技術文書での漢字の読み間違えが少ないとされています。コストパフォーマンスも良好で、1,000文字あたり約2.25円という価格設定です。
  • Google Cloud Text-to-Speech
    • 特徴: SSML(音声合成マークアップ言語)をサポートし、細かい調整が可能です。日本語のWaveNet音声も利用でき、高品質な音声合成が実現されています。
    • 無料枠: 最大400万文字まで無料で利用可能。
  • CoeFont
    • 特徴: 3000種以上の声種から選べる柔軟性があり、感情表現や話し方の調整が可能です。特に子どもの声など多様な声色が利用できる点が魅力です。
    • 利用料金: 1万字あたり500〜1000円とリーズナブル。

これらのAPIはそれぞれ異なる強みを持っており、用途に応じて選択することが重要です。例えば、文学作品の朗読にはOpenAI TTSが適しているかもしれませんし、商業用ナレーションにはCoeFontやGoogle Cloud TTSが有効かもしれません。

OpenAI TTSの具体的な使用事例・特徴詳細

OpenAI TTS(テキストから音声への変換技術)は、さまざまな実用的なアプリケーションで利用されています。以下は、具体的な使用例です。

  • ブログ記事の朗読: OpenAI TTSは、書かれたブログ記事を音声で朗読するために使用されます。これにより、視覚障害者や忙しい人々がコンテンツを聴くことができるようになります。特に、自然なイントネーションでの読み上げが評価されています。
  • 多言語音声生成: OpenAI TTSは、多言語での音声生成にも対応しており、異なる言語でのコンテンツ制作が可能です。これにより、国際的なオーディエンスに向けたコンテンツ配信が容易になります。
  • リアルタイム音声出力: ストリーミング機能を利用して、リアルタイムで音声を生成し、配信することもできます。これにより、オンラインイベントやウェビナーでのインタラクティブな体験が向上します。
  • 教育用途: 教育分野では、教材や学習資料を音声化することで、生徒が聴覚的に学ぶ手助けをしています。特に言語学習者には有効です。
  • アプリケーション統合: OpenAI TTSは、さまざまなアプリケーションやサービスと統合されており、カスタマーサポートやバーチャルアシスタントなどで利用されています。これにより、自動応答システムがより人間らしい対話を実現します。

これらの使用例は、OpenAI TTSが多様なニーズに応じて柔軟に活用されていることを示しています。特に、その自然な音声生成能力は、多くの分野での応用を可能にしています。

Google Cloud Text-to-Speechの基本機能と特徴

Google Cloud Text-to-Speechは、テキストを自然な音声に変換するための強力なAPIです。以下にその基本機能と特徴をまとめます。

  • 音声合成技術: GoogleのML(機械学習)技術を活用しており、40以上の言語と220種類以上の音声から選択可能です。これにより、多様なアプリケーションで自然な音声を生成できます。
  • WaveNet音声: 従来の合成音声に加えて、WaveNet技術を使用した高品質な音声も提供されます。WaveNetは実際の人間の音声サンプルを基にトレーニングされており、より自然で暖かみのある音声を生成します。
  • カスタマイズオプション: 音声のピッチ(高さ)、速度、音量などを調整できるオプションがあり、ユーザーは自分のニーズに合わせた音声合成が可能です。また、SSML(音声合成マークアップ言語)を使用することで、一時停止や発音の調整なども行えます。
  • API利用方法: REST APIとRPC APIが提供されており、簡単に統合できます。具体的には、テキスト入力を指定し、使用する音声や出力形式(MP3やWAVなど)を設定してリクエストを送信します。
  • 料金体系: 基本的には月単位で請求され、標準音声の場合は1ヶ月につき100万文字まで無料で使用できます。超過分については料金が発生します。

これらの機能により、Google Cloud Text-to-Speechは多様な用途に対応できる柔軟性と高い品質を提供しています。

CoeFontの基本機能と特徴

CoeFontは、AI音声合成プラットフォームとして、さまざまな機能と特徴を提供しています。以下にその主な機能と特徴を詳述します。

  • オリジナルAI音声の作成: ユーザーはわずか5分の音声収録で、自分専用のAI音声を作成できます。従来の音声合成では高額な費用と長時間の録音が必要でしたが、CoeFontでは手軽にオリジナル音声が生成可能です。
  • 多言語対応: CoeFontは10,000種類以上の多言語AI音声を提供しており、日本語だけでなく英語や中国語なども含まれています。これにより、国際的なプロジェクトにも対応できる柔軟性があります。
  • ボイスチェンジャー機能: ユーザーは自分の声をリアルタイムで変換することができ、さまざまなスタイルやキャラクターの声に変更可能です。この機能はエンターテインメント性が高く、配信やコンテンツ制作に役立ちます。
  • 収益化の機会: CoeFontでは、自分の声を登録し、他のユーザーがその声を利用することで収益を得ることができます。利用料の70%が収入として還元される仕組みです。
  • 充実した音声編集機能: 生成した音声の速度やアクセント、音量などを細かく調整できるため、ユーザーは思い通りの音声を作成できます。また、感情別の音声も用意されており、喜怒哀楽を表現することも可能です。
  • 料金プラン: CoeFontには無料プランと有料プラン(StandardプランとPlusプラン)があり、それぞれ異なる機能が提供されています。無料プランでは基本的な機能が利用可能ですが、商用利用には有料プランへの登録が必要です。

これらの特徴により、CoeFontはクリエイターやビジネスユーザーにとって非常に便利なツールとなっています。特に、多様な用途に対応できる点や手軽さから、多くのユーザーに支持されています。

2024年のAI音声合成サービス

2024年のAI音声合成サービスの特徴と料金を表形式で整理しました。

サービス名特徴料金多言語対応商用利用
ボイスゲート無料で使えるAI音声読み上げソフト。自然なナレーション音声を生成。完全無料日本語、英語、中国語など13言語
VOICEVOXキャラクターボイス生成や歌声合成が可能。商用利用も許可されている。完全無料日本語のみ
テキストーク日本語と英語に対応した音声読み上げソフト。オフラインで使用可能。完全無料日本語・英語
音読さんブラウザ上で簡単に音声生成が可能で、多言語対応。商用利用も可能。お試しプランは無料、980円/月から80言語・方言
CoeFont声優や著名人の声を使用した音声合成が可能。自分の声を生成することもできる。無料プランあり(商用不可)、4,400円/月から日本語のみ不可
Voice Space多言語翻訳とボイスチェンジ機能があり、200以上のAI音声を提供。リアルタイム音声変換も可能。無料プランあり、3,000円/月から日本語、英語、中国語不可
Murf.AI映像作成も同時に行えるAI音声合成サービスで、多様な言語と感情表現に対応。月額19ドルから20以上の言語
ReadSpeaker多言語対応の音声生成サービスで、教育やマーケティング向けに活用される。約80名の話者が利用可能。要問い合わせ45ヶ国語

これらのサービスは、それぞれ異なるニーズに応じた機能を提供しており、選択肢が豊富です。特に商用利用を考える場合は、各サービスの利用規約や料金プランを確認することが重要です。

サービスが見つかりません。

Copied title and URL